くまちゃん農園
もっと三次が好きになる!トレッタみよしの農家・農産物紹介
くまちゃん農園 中村明男さん
個性派農家の取り組みに目が離せないセンスが光る「マグマの欲求不満シリーズ」
なんでも手作りする天才
くまちゃん農園の中村明男さんは、感性あふれる職人肌。なんでも器用に手作りできる才能を活かして、使わなくなったものを農業器具に変身させます。例えばなんの変哲もないタンスを乾燥機に改良して唐辛子のパウダー作りに大活躍させるなど。その唐辛子栽培への取り組み方も、ちょっと普通ではない。
反骨精神で、ハバネロを凌ぐ唐辛子を追求!
卸し先に激辛と呼ばれる唐辛子の「ハバネロ」を出荷した際、「こんなに辛くて危ないものは出せません」と言われたのをきっかけに、「それなら、もっと辛い唐辛子を作ってやろう!」と、「ジョロキア』をはじめ、「島唐辛子」「タバスコ」など辛い唐辛子を次々と栽培し、品種別に取り揃えた「マグマの欲求不満」シリーズを誕生させました。唐辛子の辛さにもいろいろあることから、「鋭い辛っ!」「おどろく辛っ!」「ブッとぶ辛っ!」など、商品ごとにキャッチコピーを自ら考案しラベルを変えるなど、遊び心あふれるヒット商品を次々と生み出しています。唐辛子の新しい品種を国内外で探し、栽培している唐辛子の種類は、いまや10品種を超えています。唐辛子粉は「マグマの欲求不満シリーズ」や「天使の涙シリーズ」などバラエティ豊かに取り揃えており、他にはないセンスを光らせています。
宝物は、園児に描いてもらった絵
多品種といえば、サツマイモまで19種類も栽培するという徹底振り。きちんと細かく分類し、一部を近くの幼稚園児への実習の場として提供しています。「同じ野菜を作るのでも他と同じではつまらないからね。園児からもらったサツマイモ堀りの絵は宝物として飾っています」。さらに作業場にはドラム缶で作った自家製の石焼き芋機があり、イベントで使用しています。どこまでもやり抜く職人気質がなせる業です。
夫婦はライバルであり共に励ましあえる仲
そんな中村さんは、50歳からの新規就農。ほとんどの機械資材を周りの農家から譲りうけ最初は蕎麦や花の栽培を始めました。当初収入は、サラリーマンだったころの10分の1。そこで奥様の登美子さんとライバル関係になり、部門を切り分けて収入を競争しあい、楽しく農業を続けていくことに。「とにかく(農業は)楽しい!特に唐辛子は若い人に人気だし、これからも販路を広げていきたい」と、農作業で焼けた肌に眩しい笑顔で力強く語ります。
くまちゃん農園 中村明男さん
●連絡先
三次市小田幸町490-1 TEL(FAX) 0824-66-2254
●商品情報
・唐辛子(マグマの欲求不満シリーズ8種各9g) カロライナ・リーパー(993円)・スコーピオン(756円)・7ポット(637円)・ジョロキア(594円)・ハバネロ(540円)・タバスコ(507円)・島唐辛子(496円)・鷹の爪(486円)(表示金額全て税込)
普段の物では刺激が足りない方に。お好みに合わせて辛さを選べます。
・唐辛子(天使の涙シリーズ4種各9g 全品464円税込) 黄唐辛子・島の香り・里の味・おろちの爪
辛さをひかえめにした初心者向けです。
[農業ライターの一言]
中村さんはまさに職人農家!次々に新しいものを作り出すバイタリティに驚きました。